世界で選ばれる 人事資格 とは? 2025年最新ランキングと日本発グローバル資格の台頭 ー 人事資格 の種類・ランキング・選び方を体系的に解説。SHRM・CIPDなど欧米から派生した 人事資格 に加え、日本と世界基準の人事の違いを理解し、実務に生かすための人事国際資格(GHR-P)まで、人的資本経営時代に求められる人事の専門性を徹人事資格の種類・ランキング・選び方を体系的に解説。
世界で選ばれる 人事資格 とは? 2025年最新ランキングと日本発グローバル資格の台頭
本記事では、「世界で選ばれる 人事資格 とは?2025年最新ランキングと日本発グローバル資格の台頭」をテーマに、各人事資格の特徴や歴史的背景を詳しく解説します。
人事資格は今や日本でも、単なる知識の証明ではなく、国や組織を越えて活躍するための“グローバルパスポート”としての役割を担い始めています。
さらに本記事では、従来の米国中心の資格体系から一歩踏み出し、世界基準の人事を礎として、こらからの人的資本経営や最新HRトレンドを統合した、日本発の新しいグローバル人事資格「GHR-Professional」の誕生とその意義を紐解きます。
これからの時代において、人事資格は「どこで働くか」ではなく、「どこでも価値を発揮できるか」を証明するグローバルパスポートへと進化しています。その全体像を、本記事で体系的に理解していきましょう。

人事資格 世界ランキング 認定期間 累積資格取得人数 資格認定開始年 特徴を一覧で比較
人事資格は、SHRMやCIPDといった欧米発の制度型資格から、日本発の実務統合型資格まで多様化しています。特に近年は、人的資本経営やグローバル対応力を重視する流れの中で、人事資格は単なる知識証明ではなく、キャリアのグローバルパスポートとしての役割を担うようになっています。

| 順位 | 資格名 | 認定機関 | 取得者数(推定含む) | 資格認定開始年 | 特徴 |
| 1 | PHR (Professional in Human Resources) | HRCI | 約65,341名 | 1976年 | 米国を中心に普及する人事実務資格 |
| 2 | SPHR (Senior Professional in Human Resources) | HRCI | 約41,692名 | 1976年 | 戦略的な人事管理の上級資格 |
| 3 | SHRM-CP (SHRM Certified Professional) | SHRM | 非公開(推定数万人規模) | 2015年 | コンピテンシーベースの人事実務資格 |
| 4 | SHRM-SCP (SHRM Senior Certified Professional) | SHRM | 非公開(推定数万人規模) | 2015年 | 戦略的人事リーダーシップ資格 |
| 5 | CIPD (Chartered Institute of Personnel and Development) | CIPD(英国) | 約150,000名以上 | 1980年代(資格体系の整備) | ヨーロッパ・中東・アジアで普及する人事資格 |
| 6 | aPHR (Associate Professional in HR) | HRCI | 約10,323名 | 2016年 | 初級人事プロフェッショナル向け |
| 7 | PHRi (Professional in Human Resources – International) | HRCI | 約3,492名 | 2012年 | 国際的人事実務者向け資格 |
| 8 | SPHRi (Senior Professional in Human Resources – International) | HRCI | 約3,221名 | 2012年 | 戦略的な国際人事リーダー向け |
| 9 | GPHR (Global Professional in Human Resources) | HRCI | 約2,798名 | 2004年 | グローバルな人事戦略資格 |
| 特記 | SHRM Essentials of Human Resources | SHRM・日本ではHRAIが提供 | 日本のみで 330名(2020〜2024年) | 2021年(日本) | 入門的な人事教育プログラム |
HRCIの資格はもともとSHRMが提供していましたが、2014年末に提携を終了しました。2015年以降、SHRMは独自の資格(SHRM-CP、SHRM-SCP)を開始しています。したがって、現在はHRCIとSHRMがそれぞれ別々の資格体系を運営しています。
📌 特記事項:2025年開始の新資格
| 新資格名 | 認定機関 | 提供開始年 | 特徴 |
| GHR-Professional(人事国際資格) | HRAI(日本) | 2025年 | SHRM Essentialsを基盤に、人的資本経営やピープルアナリティクス等、最新・戦略的な人事資格として日本発で世界展開 |
人事資格と歴史の背景|世界ではどのように、人事は「資格で証明する専門職」へ進化したのか
人事資格(HR Certification)は主に1970年代以降に体系化され、世界的な広がりを見せました。代表的な資格とその提供開始年は以下の通りです。
- 1970年代:
人事資格が体系化され、特に米国でHRCIがPHRおよびSPHRの提供を開始し、人事の専門化が進展。
- 1980〜90年代:
資格が一般的になり、専門人事職が普及。
グローバル化の進展に伴い、国際的な資格需要が拡大。
- 2000年代以降:
グローバルな事業展開が一般化し、GPHRなど国際資格が提供開始。
CIPDも資格体系を再編成し、ヨーロッパ・中東・アジアで急速に普及。
- 2010年代:
コンピテンシー(能力)重視の流れから、SHRMが独自資格(SHRM-CP、SHRM-SCP)をスタート。
国際人事資格(PHRi、SPHRi)の提供も始まり、米国外での需要を取り込む。
- 2020年代以降:
人的資本経営やピープルアナリティクスなど、新たな分野に対応した資格も登場している。
つまり、世界を見ても、人事はかつて、制度を運用する「支援機能」に過ぎませんでした。しかしグローバル化とともに、人材は“コスト”から“価値を生む資本”へと変わり、人事は経営の中核へと引き上げられます。欧米ではその変化を受け、SHRMやCIPDといった資格を通じて、人事は明確に「プロフェッショナル」として定義されてきました。
そして今、時代はさらに進んでいます。人的資本経営、ピープルアナリティクス、AI、知識だけではなく、「経営にどれだけ影響を与えられるか」が問われる時代がきています。だからこそ人事資格は、単なる知識証明ではなく、どこでも通用する人事としての専門力を示す“グローバルパスポート”へと進化しています。
人事は、もはや裏方ではない。
経営を動かす存在として、自らの価値を証明する時代が、今まさに始まっています。専門職は「職業専門資格」を有することが、世界基準です。グローバルではそれが既に定着しており、日本はそれに追随しています。
人事資格の日本における進化の軌跡|いま始まる人事のグローバル化“人事資格の夜明け”
2020年 人事資格認定機構HRAIの設立とSHRMとの提携
2020年、日本における人事プロフェッショナルの育成と人事の専門性向上を目的に、世界最大級の人事専門団体 SHRM(Society for Human Resource Management) と日本で唯一のパートナーとして提携した HRAI(Human Resource Accreditation Institute:人事資格認定機構) が、『SHRM Essentials of Human Resources』の日本語プログラムを共同開発しました。SHRMの教材を英語以外の言語化するのは、SHRMにとって初めての試みであり、この日本語化の成功により、その後SHRMは韓国語・アラビア語などの多言語化を行っております
SHRM Essentialsは、米国を中心にグローバルな視点で体系化された人事の基礎知識(入門レベル)を提供することを目的とした入門プログラムであり、以下のような点で2021年より日本での提供に至りました。
- 世界基準の人事の基本概念を(入門レベル)を学べる
- グローバル人事の役割を理解できる
- 米国の人事の運用基礎が理解できる
- 日本企業のグローバル化や人事機能の専門化の草創期に最適である
- 米国では大学でも提供されている人事への入門コースであり、2020年当時、人事の体系的教育が普及していない日本に導入が求められていた
2023年 SHRM Top International Partner に選出
2021年〜2024年の4年間でHRAIの元で330名がSHRM Essentialsプログラムを修了し、2023年には米国外でもっとも受講数が多かったとして、HRAIはSHRMより「トップ・インターナショナルパートナー」として表彰されました。さらに、受講者は日本在住者に留まらず、世界からの受講者があったことからも、HRAIは日本におけるグローバル人事教育のパイオニアとしての評価が確立した一方で、近年特に2023年より日本の人事のグローバル化が加速し、グローバル人事への入門教育であるSHRM Essentialsプログラムはその役目を満了いたしました。
人事資格 日本から世界への新たなる進化 SHRM Essentials から人事国際資格 (GHR-P) へ
4年間の提供を通じて、HRAIは以下のような課題・ニーズを認識しました:
- 日本企業が必要とする「実践的かつ戦略的なグローバル人事プロフェッショナル人財育成」には、従来のSHRM Essentialsの内容(入門レベルのみの人事知識・米国中心の人事実務運用の解説)では不十分であった。
- 日本企業の特徴を含め、米国だけに偏らないグローバルな視点、人的資本経営、ピープルアナリティクス、DE&Iなど、A IやHRDXなどの世界最新のHRトレンドをさらに深く体系的に組み込む必要性があった。
- 人事資格そのものを日本から世界に向けて発信し、欧米発の資格に依存せず、日本型経営の良さを活かした独自のグローバルスタンダードを創出する重要性を認識した。
これらを踏まえ、2024年末をもって SHRM Essentialsプログラムの提供終了 を決定しました。
2025年:GHR-Professional資格の誕生
2025年、HRAIは、『人事国際資格 GHR-Professional™︎』 の提供を開始しました。これまでSHRM Essentialsで得た経験と受講者のフィードバック、そして世界中の最新の人事トレンドを統合し、最新の世界人事の基礎から応用・実践をより多面的な要素を含む講義に基づいた資格です。
この新資格の特徴と意義は以下の通りです:
- 日本を起点とし、グローバルに通用するグローバル人事資格
- 「人的資本経営」を軸に置き、経営と人事戦略を統合した内容
- 世界最新のピープルアナリティクス、DE&I、AI, HRDX, 組織開発を網羅
- SHRM Essentialsの入門的範囲を超え、より戦略的かつ高度な内容に特化
- 日本語・英語、バイリンガルで提供され、日本からグローバルへの発信力を強化
- 日本国内外からの「日本の人事の独自性について知りたい。」との要望を叶える内容
世界基準の人事と日本の人事の橋渡しをする人事国際資格(GHR-Professional) が世界の 人事資格 にもたらす意義
日本型経営・グローバル人事融合の実現
従来の欧米中心の資格に日本独自の経営哲学と人事哲学を加味することで、グローバル人事の新たな指標を示す。
人事の経営貢献度を高める
人的資本経営、経営への貢献を中核に据えた内容により、人事が経営に直結した戦略的パートナーとなることを促す。
真のグローバル人財の育成
日本企業の課題だった「グローバル化と現地化の両立」を支える異文化対応力やコミュニケーション能力・発信力・リーダーシップを強化する。
日本発のグローバル 人事資格 の創出と国際競争力の向上
米国や特定地域に偏ることなく、世界中の多様な実務や背景に基づいた、より普遍的なグローバル人事の知識と実践を体系化。日本発の視点を起点としながらも、多国籍企業や各国の人事担当者にとって実践的かつ価値ある学びを提供し、国際的な信頼と活用の促進を目指します。
人事資格の取得がゴールか、それとも世界基準の理論と実践を自分のものにするのか
人事資格の選び方|キャリアステージ別に最適な資格とは
人事資格を選ぶ際に最も重要なのは、「どの資格が有名か」ではなく、自分のキャリアステージと目的に合っているかです。
人事資格は大きく以下の3つの目的に分けることができます。
まず一つ目は、入門・基礎理解を目的とした人事資格です。
この段階では、人事の全体像や基本概念を理解することが重要です。これまで体系的に人事を学んでこなかった方にとって、基礎を正しく理解することは今後の成長スピードを大きく左右します。人事に異動したばかりの方や、未経験から人事を目指す方に適したフェーズです。
二つ目は、専門性を高めるための人事資格です。
この段階では、人事を専門職として確立することが求められます。法制度の理解、評価制度や報酬制度の設計、人材マネジメントの理論などを体系的に学ぶ必要があります。SHRMやCIPDといった資格は、このフェーズにおいて有効です。ただし重要なのは、知識として理解しているだけでは不十分であるという点です。
三つ目は、経営に影響を与えるための人事資格です。
現代の人事に求められているのは、制度運用ではなく、経営に影響を与える意思決定への関与です。したがって、この段階では、人的資本経営の理解、ピープルアナリティクスの活用、経営戦略との連動、グローバルマネジメントなどが必要になります。ここで初めて、人事資格はグローバルパスポートとして機能します。
人事資格は意味がないのか|よくある誤解と本質
「人事資格は意味がないのではないか」という声もありますが、結論としては、資格そのものに意味があるのではなく、何を習得したかに意味があります。
そのため、資格を取得すればキャリアが上がる、評価される、グローバルで通用する、といった考え方は誤解です。資格はあくまで能力の証明(つまり、ゲートを通行できるパスポート)であり、実務で活用できなければ価値は限定的です。
重要なのは、資格を通じてどのような知識・スキル・能力を身につけ、それを実務でどのように活かすかです。経営に影響を与えるレベルまで到達して初めて、人事資格は意味を持ちます。
つまり、人事資格の本質は「取得」ではなく、「変化」にあります。
なぜ今、日本で人事資格が注目されているのか
近年、日本において人事資格が注目されている背景には、明確な構造変化があります。
第一に、人的資本開示の流れです。企業は人材への投資や成果を可視化し、説明する責任を求められるようになりました。これにより、人事は単なる管理機能ではなく、経営価値を創出する機能へと変化しています。
第二に、グローバル競争の激化です。企業は国内市場だけでなく、世界市場で競争する必要があり、人事にもグローバル基準が求められるようになっています。
第三に、人事の専門職化です。これまで日本では、人事は異動で担当する職種とされてきましたが、現在は専門知識とスキルを持つプロフェッショナルとしての役割が求められています。
したがって、このような背景から、人事資格は単なる知識証明ではなく、専門性と実務力を示す手段として重要性を増しています。
これからの人事資格に求められる条件
今後、人事資格を選ぶ際の基準は明確です。
一つ目は、世界基準の人事の体系であり、グローバル視点であることです。特定の国の制度や運用に偏るのではなく、どの国でも通用する視点を持つことが重要です。
二つ目は、実務に直結していることです。学んだ内容が現場で再現できるかどうかが、資格の価値を左右します。
三つ目は、経営と接続されていることです。人事の役割が経営と切り離されている限り、組織への影響力は限定されます。
つまりこれらの条件を満たしたとき、人事資格は初めて価値を持ち、キャリアの可能性を広げるものとなります。
人事資格の取得がゴールか、それとも世界基準の人事理論と実践を自分のものにするのか
SHRMは、講義受講を必須とせず、試験を通じて知識を証明する資格です。
つまり、試験に合格すれば取得できる「知識証明型」の資格といえます。
一方でCIPDは、レポートや課題を通じて理解を深める「教育型資格」であり、理論と体系的な学習を重視しています。
では、ここで問いです。あなたは何を目指しますか。
世界基準の人事の知識・スキル・能力を習得し、その証明として資格を取得するのか。人事の専門用語を日本語と英語の両方で理解し、実務で使いこなせるレベルまで高めるのか。
人事国際教育プログラム GHR-Pでは、「定義」と「実践」を通じて、人事の本質的な機能を学びます。
そして、学びを単なる知識で終わらせるのではなく、自ら設計し、実行できる力として定着させます。
さらに、グローバル人事に不可欠な専門用語を、日本語と英語の両方で習得することで、実務で“使えるレベル”へと引き上げます。
人事資格 の取得はまず自身への問いかけから
あなたは「人事資格」を取りたいのか。
それとも、世界基準の人事の基盤を自身の中に築き、その力を証明したいのか。
また、一方で、あなたが活躍したいフィールドでは、英語だけで、人事の専門用語を使うのか、 それとも、日本語でも正確に理解し、実務で使いこなせるレベルまで習得するのか。
つまり、どの人事資格、つまり“パスポート”が、あなたの行きたい場所への通行証となるのか。
その答えを見つけたとき、あなたの人事としての次の一歩は、自然と見えてくるはずです。
まずそこから、人事資格の取得を始めてみてください。
◾️◾️◾️是非こちらのコラムもご覧ください!◾️◾️◾️
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華園ふみ江
一般社団法人 人事資格認定機構
代表理事
米国公認会計士
ASTAR LLP 代表
